とりあえず証券口座を開設したものの、何を買えば良いのか分からない。
そもそも株式と投資信託の違いは?どのタイミングで買えば良いのか?
株式投資を始めようと決断しても、「何から手をつけて良いかが分からない」という会社員の方は多いのではないでしょうか。
私も35歳の時点では、資産0円でした。ギャンブルや浪費に使っていたお金を、期待値の考え方で投資に回すと決めたのが出発点です。現在の資産は5,000万円超になりました。
この記事では、会社員の私が株式投資の始め方として最初に取った行動と、その具体的な流れをお話しします。
会社員の株式投資の始め方|「個別株」ではなく「インデックス投資」を選んだ
私はWebやYouTubeなどで情報を集めた結果、「特定の企業」に投資する個別株ではなく、市場全体の成長に投資する「インデックス投資」を資産形成の中心に据えることを決めました。
インデックスとは、日経平均株価やS&P500のように、市場全体の値動きを表す指数のことです。インデックス投資は、この指数と同じ値動きを目指す商品に投資する方法です。
これには自分なりの明確な理由があります。
長期的に見ると、個別株投資やアクティブ運用(市場平均を上回ろうとする運用)が、インデックスを上回り続けるのは難しいことがデータで示されています。
代表的な調査が、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社の「SPIVAスコアカード」です。2025年末時点の米国版では、米国の大型株アクティブファンドの79%が、2025年の1年間でS&P500を下回りました。期間を10〜15年と長くするほど、市場平均を下回るファンドの割合は高くなる傾向があります。

(引用元:© 2026 S&P グローバル webページより Dec 31, 2025時点)
つまり、私たちのような多忙な会社員が、限られた時間で個別株を売買して、市場平均に勝ち続けられる可能性は低いと考えるのが自然です。
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「ETF」と「投資信託」の違い|初心者の私が投資信託を選んだ理由
インデックス投資を決めた後、私は「ETF(上場投資信託)」と「非上場の投資信託」を比較しました。ETFは証券取引所に上場していて、株式と同じように売買できる投資信託です。
ETFと投資信託の主な違い
インデックス投資を始めるときに比べたいポイント(2026年10月時点)
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| 項目 | ETF(上場投資信託) | 投資信託(非上場) |
|---|---|---|
| 売買する場所 | 証券取引所株式と同じように売買 | 証券会社・銀行など |
| 売買のタイミング | 取引時間中にリアルタイムの価格で売買 | 1日1回その日の基準価額で売買 |
| 最低購入額 | ETFごとの取引単位必要な金額は銘柄による | 100円から楽天証券・松井証券など |
| 分配金運用益の払い出し | 払い出される再投資は自分で行う | ファンド内で再投資分配金を出さないファンドの場合 |
| 自動積立 | 証券会社によって異なる | 多くの証券会社で対応 |
| 向いている人 | 自分のタイミングで売買したい人 | 少額から、手間をかけずに積み立てたい人 |
課税口座で分配金を受け取ると、そのたびに20.315%の税金が差し引かれます(NISA口座では国内の税金は非課税)
最低購入額や積立の条件は、証券会社や商品によって異なります
出典:楽天証券・松井証券の公式サイト(2026年10月時点)より作成。
比較の結果、私が最初に選んだのは投資信託でした。
ETFは分配金がいったん払い出されるため、再投資は自分で行う必要があります。課税口座では、受け取るたびに税金も差し引かれます。
一方、分配金を出さないタイプの投資信託なら、運用で得た利益をファンドの中でそのまま再投資に回せます。受け取りのたびに税金が差し引かれないため、複利の効果(利益が次の利益を生む効果)を活かしやすくなります。
当時の私は、仕事に集中しながら自動で資産を育てるには、投資信託の方が自分に合っていると考え、投資信託の購入から始めることにしました。
似た値動きの投資信託を複数買った理由
その後、私は以下の投資信託を、時期を分散させて購入していきました。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)
これらはいずれも米国株の比率が高い点で共通しており、どれか1つに絞っても、得られるリターンに大きな差はないかもしれません。それでも私は、あえてこれらを並行して購入しました。
その理由は、「似た指数の中でも生じる、微妙な値動きの違いを肌で感じたかったから」です。
市場全体に投資するVTIと、大型株中心のS&P500。ハイテク株中心で、値動きが大きくなりやすいNASDAQ100。
自分のお金で実際に保有することで、単なる知識ではなく「投資家としての感覚」を養いたかったのです。
どれも「手数料(信託報酬:保有中にかかる運用の費用)が低く、長期の成長が期待される」という条件を満たしていたからこそ、できた検証でした。
ただし、米国株の比率が高い商品を重ねて持つと、米国市場が下がったときには、すべてが同じように値下がりします。分散しているように見えても、実際の分散の効果は限られる点には注意が必要です。
「自動買い付け設定」で買い時に悩まない仕組みを作る
当時の私は、手元にあった資金での一括購入とは別に、NISA(投資の利益が非課税になる制度)を活用した「毎月の自動買い付け設定」を同時に行いました。
投資を始めたばかりの頃に「いつが買い時か?」と悩むのは、忙しい会社員にとって時間の無駄になりやすく、判断を誤る原因にもなります。
一括購入で市場に資金を置きつつ、積立で取得単価をならしていく。これがドルコスト平均法(毎回同じ金額で買い続け、価格が高いときは少なく、安いときは多く買う方法)です。ただし、ドルコスト平均法も利益を保証するものではありません。
この仕組みを作ってからは、普段は株式投資のことを忘れて過ごせるようになりました。多忙な業務で疲れた心の中に、「会社とは別の場所で資産が育っている」という静かな自信が宿り始めたのです。
なお、私が始めた当時のNISAは、2024年に新しい制度に変わりました。現在は「つみたて投資枠」が年120万円、「成長投資枠」が年240万円で、2つを併用できます。生涯で非課税で保有できる上限は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)です(2026年10月時点、金融庁)。
自動積立の代金は、クレジットカードで支払える証券会社もあります。積立額に応じてポイントが貯まるため、自動積立と組み合わせやすい方法です。
株式投資に慣れて相場観が養われてきたら、蓄えておいた資金を一括購入に回す戦略も取れます。私自身は、まず自動積立から始めました。最初の一歩としては、少額の自動積立が取り組みやすい方法だと考えています。
株式投資を始める前に知っておきたいリスク
インデックス投資も投資信託も、元本が保証された商品ではありません。
実際に、株価が大きく下がる局面は過去に何度もありました。下がる局面があることを前提に、生活費とは分けた余裕資金で続けることが大切です。
暴落が起きたときの考え方は、こちらの記事でまとめています。
まとめ:投資信託の自動積立で土台を作る
会社員の私が、株式投資の始め方として最初に取った行動は次の3つです。
- 個別株ではなく、インデックス投資を選ぶ
- 100円から買える投資信託から始める
- 毎月の自動積立を設定し、買い時に悩まない仕組みを作る
まずは投資信託の自動積立で土台を作り、少しずつ知識と経験を増やしていく。これが、私が株式投資で最初に取った行動です。
土台が安定して初めて、他の戦略へと視野を広げる余裕が生まれてきます。
私自身の株式投資による更なる資産拡大戦略については、また別の記事でじっくりお伝えしていきたいと思います。
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