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転職市場での市場価値 / これまでの経験を強みに転換する思考法

転職・キャリア

今回は「転職」についてお話ししていきたいと思います。

皆さんは転職と聞くと、どういったイメージを持たれるでしょうか?

かつての日本における「石の上にも三年」「終身雇用」という考え方は、今や統計データの上でも過去のものとなりつつあります。

近年の転職動向

マイナビの「転職動向調査2026年版」によれば、2025年の転職率は7.6%となり、前年から0.4pt増加し、調査開始以降最高水準となったとのこと。特に40代・50代のミドル層の転職が活発化しており、いずれも2021年以降右肩上がりで上昇が続いている。全年代を通じて「より良い条件」を求めて動く人が一般化している状況です 。

(出典:株式会社マイナビ 転職動向調査2026年版(2025年実績))

また、40代サラリーマンを対象とした調査では、実に60.6%の人が「転職の意向(潜在層含む)」を持っているという結果も出ています 。

(出典:ヒューマンホールディングス株式会社 「40歳のキャリア実態と『なりたい自分』意識調査2025」)

転職に対するイメージ

しかし、私自身が最初に転職を考え始めた時、真っ先に浮かんだのは以下のようなネガティブな内容でした。

  • 「今さら外に出てこれまで積み上げた人間関係や実績が無駄になるのでは?」
  • 「新しい製品知識や特有の社内ルールを一から覚えるのはとても大変だろう」
  • 「育ててくれた今の会社や、親しい同僚・後輩を裏切るようで申し訳ない」
  • 「40代の転職なんて年収下がるのが当たり前なのではないか?」

ただ、実際にはこれらの心配は私にとっては「完全に無意味なものでした」でした。

むしろ、これらのネガティブな思い込みこそが、自分の「会社員としての市場価値」を覆い隠してしまい、会社への過度な依存を生んでいる原因なのかもしれません。

「会社依存」のリスクを把握する

私の転機は、会社より言い渡された「管理職試験の不合格通知」でした 。

それまでの私は、これまで勤め上げてきた会社の優等生として、上司の期待に応え、単身海外駐在という過酷な環境でも、会社に尽くしてきました 。

しかし、その通知を受けた瞬間、悟ったのです。

「自分の人生のハンドルを、自分では制御不能な会社に、安易に委ねてしまっていた」という事実に。

そこから私は、前章で述べた通りまず「株式投資」を学びました。

そして、次に着手したのが「キャリアの自律」である「転職」という選択肢です。

当時の私は、転職に関する知識が皆無で、「転職=未経験の業種で心機一転、多大な苦労を伴うもの」という、今思えばとても効率の悪いイメージを抱いていました。

YouTubeとネットで知った「転職への誤解」

私は駐在先から帰国するまでの間、YouTubeやネット上の信頼できるリソースを徹底的に活用し、現代の転職市場を基礎から勉強しました。

そして、そこで得た知見は私の固定観念を180度覆すものでした。

最も驚いた事実は、「転職活動=会社を辞めること」ではないということです。

転職活動を通じて、職務経歴書を書き、エージェントと対話し、市場のオファーを見る。

このプロセス自体が、以下の事実を知るための「最適な自己分析」になるということです。

  • 「今の自分のスキルは、現在の転職市場では年収いくらの評価なのか?(市場価値の把握)」
  • 「今の会社の環境は、実は市場平均よりも恵まれているのではないか?もしくは逆なのか?(現状の再評価)」
  • 「希望の年収に届かない場合、どのようなスキル(英語、マネジメント経験等)が不足しているのか?」

年収アップは「近接領域」にある

但し、「心機一転、未経験へ」は、ミドル世代にとってはいばらの道です。

自分の経験とスキルを最大限に活かせ、年収アップや労働条件の改善を勝ち取れるのは、あくまで「近い業界・職種」への転職です 。

JTCで培った「組織を動かす作法」や「専門知識」を、喉から手が出るほど欲しがっている他社(競合や関連業界)に向けてアピールする、これが非常に合理的な選択となると考えています。

「人間関係の喪失」という幻想

「会社を辞めたら親しい仲間とも疎遠になるのでは?」という不安も意味のないものでした。

実際に動いてみて分かったのは、本当に強いつながりのある同僚や先輩・後輩とは、所属する会社が変わっても、「社外の戦友」としてより深い関係を築けるということです。

むしろ、外の世界に出ることで「今の会社の人間関係を清算(信頼できる人のみと関係を継続、他は関係を絶てる)」+「新たな環境で新たな仲間が増える」の一石二鳥になった、というのが人間関係に関する率直な感想です。

「キャリアの棚卸」と「市場への公開」の準備

私は帰国後、以下のステップを速やかに実行しました。

  1. 職務経歴書の作成: 自分の「キャリアの棚卸し」を言語化する。
  2. プラットフォーム(ビズリーチ等)への登録: 自分の「現在地」にどんなスカウトやオファーが来るかを確認する 。
  3. エージェント(JACリクルートメント等)との面談: プロの目から見た自分の「強み」「弱み」「改善点」「次に取るべき行動」等を指摘してもらう 。

このプロセスを通して、私は「会社に依存しながら生きていく自分」から、「いつでも外に出られる選択肢を持ちつつ、あえて今の会社に所属する自分」へと変わることができました。

現在の会社の看板を外した時、自分にいくらの価値があるのか。

それを知ることは、恐怖ではなく「自律」に向けた大切な一歩となります。

まとめ:「自分の市場価値」を把握することからはじめる

安易に「今の仕事を辞めろ」と言うつもりは全くありません。

ただ、もし貴方が今の会社に何かしらの不満を抱えている場合、「自分が市場でどう評価されるのか」という情報を持たずに、組織に依存し続けるのは非常にリスクの高い行為だと思うのです。

これまで会社の難しい業務で駆使していた分析力を、今度は「自分の市場価値」の把握という、人生においてとても重要な分析に向けてみてください。

まずは、転職プラットフォームに登録し、履歴書をアップロードすることから始めましょう。

スカウトメールの一通一通が、あなたの閉塞感を打ち破る「希望の光」に感じられるはずです。

尚、念の為ですが、各プラットフォームには現在所属している会社や、そのグループ会社まで指定して自身の情報を非公開にできるフィルター機能がありますので、会社に転職活動がばれてしまうリスクはほとんどない、ということを付け加えておきますね。

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